犬についたノミをシャンプーで取れる? 効果的なノミ対策ができるシャンプーのやり方

こんにちは、皆さん!今日はノミ対策のシャンプーの仕方についてお話しします。私が飼っているゴールデンレトリバーのマックスにノミがついてしまった時にやってみた具体的なシャンプーのやり方をお伝えします。ペットに詳しい方から教わった方法で無事に私でもノミが取れましたので、ぜひ参考にしてください。

草むらに寝そべるゴールデンレトリバー

そもそも、犬についたノミは自分でシャンプーして取れるの?

初めてマックスにノミがついたのを気づいた時は、「すぐにお医者さんにつれていかなきゃ」「でも病院にいくために車に乗せたらノミがうつってしまって大変なことになるのでは?」「どうしよう」と、かるくパニックになりました。そこで、近所でいきつけのホームセンターにいき、ペット用品売り場の店員さんに相談しました。すると、ノミ取りにきくシャンプーと共に、具体的なシャンプーの仕方を教えてくれました。

実は、ノミは水に濡れると気絶して動かなくなる性質があるそうです。その性質を利用してシャンプー中に体のノミを取り除くことができるのだそうです。

早くシャンプーしてあげればすぐに対応できる!とわかったので、私はすぐにシャンプーを買って帰り、シャンプーをしてあげたところ無事にノミがとれたようでした。痒がっていたマックスも落ち着いた様子になりました。

後日お世話になっているトリマーさんとお話しをしたところ、ノミ退治の方法としてはシャンプーはかなり効果的だそうです。ただ、シャンプーだけでノミやダニは完全に駆除することはできないようで、確実な方法は動物病院で診てもらって処方薬をいただく方が良いとのことでした。

いずれにしても、ノミの駆除のためには、できるだけ早く一匹でも多くのノミを体から取り除いてあげることが大切だと感じました。

ノミの症状とは?

ちなみに、ノミが犬に寄生したかどうかはどうやってわかるのでしょうか? 私の場合、マックスの様子がおかしかったことがきっかけでした。リビングで寝転んでいたマックスが急にビクッと起き上がって、お腹や足をゆがるようなしぐさを頻繁にするようになっったのです。最初はあまり気にならなかったのですが、痒がるしぐさが多くなってきたので、「もしかしてノミかダニ?」と気づきました。

ノミが寄生すると、皮膚に強烈なかゆみを出ます。痒みを感じる犬は体を掻き続けたり噛んだりして皮膚が傷ついたり膿んでしまうことがあるそうです。また、ノミの中に他の寄生虫が含まれていて、犬が毛づくろいなどして体をなめているときにノミを取り込んでしまうと寄生虫に感染してしまうこともあるそうです。これは飼い主さんが意識して取り除いてあげないと大変なことになってしまいますね。

ノミの正体

そんな悪さをするノミについては、あまり直接見たり被害に合われた方は少ないと思います。犬に寄生するノミのほとんどは「ネコノミ」という種類で、体長は1~3mmの非常に小さい黒い虫です。実際犬についている様子を見てみると黒いコショウのような点々が毛や皮膚に付着していました。ただすごい速さで移動するので、見つけてもすぐに見失ってしまいます。このノミは跳躍力が高くて何十センチも飛び跳ねることができるため、外のお散歩、特に草むらなどに入っていく時に寄生してしまうようです。

また、このノミは人間にもうつるので、犬から部屋などを経由してそのまま家族にうつっていくこともあるようです。とくに普段犬が使っているソファーやカーペット、布団などに写っている可能性があります。痒みやブツブツの症状がでることもあるので、特にお子さんが一緒に住んでいる場合は、油断しないようにしましょう。

ノミダニ対策のシャンプー準備

ホームセンターでいろいろ教わった私は、必要そうなものを買い込みました。ペット用品売場の店員さんから、以下のアイテムを揃えるようにアドバイスを受けました。今回はノミ対策用のシャンプーとノミ取り用のコームの2つを買って帰宅しました。

ノミダニ対策用シャンプー:

ノミに対する殺虫成分が含まれているシャンプーです。ノミの殺虫成分ですが、シャンプーの中には、犬猫どちらでも使えるものもありますが、猫には効くけど犬には効かない、またはその逆のようなものもありましたので、犬に効くものを選びましょう。

それに加えてすでに炎症してしまっている皮膚に優しい洗浄成分が入っているものが良いです。犬の皮膚に優しい、低刺激なシャンプーを選ぶようにしましょう。

ノミ取り用コーム:

店員さんからシャンプーと共にノミ取りコームを推薦いただきました。当初私はシャンプーで洗い流すことを考えていて、ノミ取り用のコームを使うことはあまり考えていませんでした。というのもゴールデンレトリバーのように毛並みが長くて体が大きいのでコームで探しながら取り除いていくには時間がかかりすぎると感じたからです。ただ、店員さんがおっしゃるには、痒そうにしているところが1,2箇所とかだけならすぐにノミの存在を確認しやすい、とのことでしたので、今後のことも考えて購入しました。

このノミ取り用コームですが、普段使っているブラッシング用のコームとは違って、櫛形で間隔の細かいものでした。地肌付近に逃げ込んだノミをしっかり搔き出すために間隔が狭くなっているそうです。けっこう細かいのでついつい力が入っちゃいそうな感じで、愛犬が嫌がりそうな感じです。ただ、先端はきちんと丸く処理されていて皮膚を傷つけることはなさそうです。

ちなみにコームですが、わたしのようにシャンプーも考えている場合には、リビングなどではなくお風呂場でかけてあげたほうが良いです。というのも、コームから逃げるノミなどがリビングのカーペットなどに逃げてしまうとその後のケアが大変なので、すぐに掃除がしやすいお風呂場をおすすめします。

シャンプーの手順

シャンプーの手順は普段のやり方と違い、最初の洗い始めの部分にノミ取りならではの工夫が必要でした。

シャンプーしていく順番 

さきほどお伝えしたようにノミは水に濡れると気絶して動かなくなります。ところが、ノミは水に濡れるのを避けるように移動していくのです。なので、いきなり全身にお湯をかけるのではなく、まずは首まわりにお湯をかけてその部分だけを一番最初にシャンプーします。首の周りにシャンプーで防波堤を作ることで、体を洗っているときに逃げてきたノミが顔にや耳に移動するのを防ぐためだそうです。普段のシャンプーだと足先や背中からお湯をかけてあげるのですが、これだとノミが顔や耳に逃げてしまうそうです。これを防ぐために首まわりにバリアを作ってあげます。ゴールデンレトリバーの場合、大きな耳の部分にノミがいる場合もあるので、その時には耳を含めた首まわりを一番最初にシャンプーすると良いそうです。

ぬるま湯で全身を濡らす

次に全身に移ります。この時、可能であればシャワーだけでなくペット用バスタブなどを用い体全体をしっかりお湯につけるようにしましょう。表面に水をかける程度だと毛の奥のほうにノミが逃げこんでしまうだけなので、体全体をお湯に浸すことで毛の根元まで濡らしてしっかりダニの動きを止めて、落としましょう。体中くまなくなでてあげて、ノミや痒み以外にも異常がないかも確認しましょう。ちなみに、水温は犬が快適に感じる温度にしてあげましょう。ノミ対策とは関係なく、犬が不快になるような冷たすぎる水や熱すぎるお湯は避けましょう。

ノミは潰さない

体全体を濡らした後にシャンプーを塗布したら、ノミを探しながら全身を丁寧に洗います。シャンプーに夢中になると、つい見つけたノミやダニを掴んで潰してしまう恐れがあります。潰してしまうと、虫の中の病原菌や他の寄生虫をばら撒いてしまう恐れがあるので、絶対に潰さないようにしてください。ノミやダニを取り除く際は潰さずに優しくつかみましょう。殺虫成分が含まれているシャンプーであればそれで充分と思いますが、気になる方は取り除いたノミを中性洗剤を水で溶いた液を洗面器などに作って、そこに浸けてください。洗剤がじわじわと体に浸透して死亡するので、しばらく置いてからティッシュなどにまとめてからビニール袋に入れて、縛って捨てましょう。

十分にすすぐ

シャンプーが残らないようにしっかりとすすぎます。シャンプーの成分が毛や皮膚に残ってしまうと肌トラブルの原因になることがあるので、ぬるま湯で丁寧に洗い流してあげましょう。

タオル&ドライヤーで乾かす

まず体をタオルでしっかりと拭きます。ゴールデンレトリバーのような大型犬は毛量が多いので、タオルを何枚か使ってしっかり水気を取ります。トリマーさんからは、最初に大まかに拭いてから、細かく水分を吸収するように何度も拭くのがコツだと教わりました。そして、最後にドライヤーで乾かします。冷風や低温の風を使い、嫌がらないように注意しながら乾かします。特に毛の密度が高い部分はしっかりと乾かすことが大切です。

実際にシャンプーをしてみた感想

実際にマックスにノミ対策のシャンプーをしてみると、最初は戸惑っていました。特に首周りから泡がついていくのが普段と違っていたからです。ですが徐々にリラックスしてきました。シャンプーの香りも嫌がらず、むしろリフレッシュした様子でした。しっかりとすすいで、タオルで乾かしてからドライヤーを使うと、ノミがいなくなって少し痒みも収まったのか、ご機嫌な顔を見せてくれました。初めてのノミ取り、かつ、大型犬のシャンプーなので、全部で1時間以上はかかりましたが、最後にはご機嫌な笑顔を見せてくれて良かったです。

おすすめのノミダニ対策シャンプー

ここで、私が紹介してもらったものと、実際に使ってみて良かったノミダニ対策シャンプーをご紹介します。

JOYPET(ジョイペット) 薬用ダニノミとりリンスインシャンプー

動物用医薬部外品。600ml。

殺虫成分フェノトリンがペットをマダニ・ノミから守ります。ペットにやさしい低刺激タイプのシャンプーです。
保湿成分シルクプロテイン配合だからふんわりつややかな仕上がり。

私は今回、JOYPET(ジョイペット) 薬用ダニノミとりリンスインシャンプーを2本買いました。シャンプー1回では取り切れないかもと思ったのと、大型犬のためすこし多めの量を購入しました。初めてのシャンプーでしたが、しっかりノミを取り除けたのはこちらのシャンプーのおかげだと思います。

「昭和化学 コ・ペット ハーブ&ピュア ノミ取りリンスインシャンプー」

動物医薬部外品。200ml。

防虫効果の高いラベンダーやヒノキ・ローズマリーなど18種類の天然ハーブエキスとアレスリンの相乗効果で、しつこいダニ・ノミ・シラミを駆除します。
低刺激性アミノ酸系洗浄成分主体で、皮フ・被毛をやさしく守りながら素早く汚れを落とし洗い上げます。

コ・ペットシリーズの最上級品「ハーブ&ピュア」シリーズは、天然ハーブエキス、アミノ酸系洗浄成分を主体としています。
弱酸性・低刺激のきめ細かい豊かな泡立ちで、やさしく洗い上げます。

こちらも気になりました。ノミ退治をしつつも、洗い上がりの良い香りがするというのは魅力的でしたが、大型犬のため、今回は容量の大きいものを選びました。次回(無い方がいいですが)はこちらも試してみたいなと思います。

確実な対応には駆虫薬!

シャンプーをして一時的ににノミが取れても、まだ卵やサナギが潜んでいる可能性があります。なので、いったんシャンプーでケアをした後でも、動物病院で処方される駆虫薬を使って継続的に対処していきましょう。ノミを完全に駆虫できるのは「動物用医薬品」の駆虫薬のみだそうです。また、今後の予防も含めて定期的に予防薬も必要ですね。予防効果のあるシャンプーだと1ヶ月に一度程度のシャンプーで効果が継続するものが販売されていたので、普段のシャンプーにノミダニ予防の成分が含まれているものを使ってあげるのもいいでしょう。

まとめ

ゴールデンレトリバーのマックスと私たちにとって、ノミダニ対策のシャンプーは健康維持のために欠かせないケアの一つです。ホームセンターの店員さんやトリマーさんから教わったシャンプーの方法で定期的にシャンプーすることで、にっくきノミダニから守ってあげたいと思います。

皆さんも、ぜひ今回のブログを参考にして、愛犬のノミダニ対策をしっかりと行ってくださいね。それではまた!